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ルーズベルトへの手紙

昨年になってしまいましたが、靖国神社の中の遊就館の中で、市丸少将の有名な手紙を見つけ、こっそり撮影してきました。私は、“東京de寺子屋”という勉強会で以前教わっていましたが、コピーとはいえ、現物を見れて感動しました。

映画でも取り上げられた“硫黄島”での戦いにおいて、栗林中将以下、市丸利之助海軍少将含め残存した数百名の兵士が、最後に、アメリカ軍に突撃して全滅しました。全員撃ち殺されました。そのときに市丸少将は、以下の内容の文章を英訳させたものを懐中に入れて突撃し、アメリカ軍が将校の遺体を検査することを見越して死にました。原本も別の将校が持って突撃しました。その原本のほうのコピーが上の写真です。『ルーズベルトニ与フル書』は目論見どおりアメリカ軍の手に渡り、7月11日、アメリカで新聞に掲載されました。それは日米戦争の責任の一端をアメリカにあるとし、ファシズムの打倒を掲げる連合国の大義名分の矛盾を突くものでした。「卿等ノ善戦ニヨリ、克(よ)ク「ヒットラー」総統ヲ仆(たお)スヲ得ルトスルモ、如何ニシテ「スターリン」ヲ首領トスル「ソビエットロシヤ」ト協調セントスルヤ。」(ルーズベルトは4月12日に死去したため、『ルーズベルトニ与フル書』は本人は目にしていないとみられる。) ※下の文章は現代訳です。

まことに天晴れな遺書であり、死を前にして実に冷静でありました。学ぶほどに、こんな立派な軍人がたくさんいたことを知り得ます。一人一人の軍人が国家を背負い、しっかりとした考えの下に、世界平和に向けた理想を持って戦い、立派に役目を果たそうとしていた。多くの日本の軍人たちがそうであったことを、後世の我々はもっと知って、その叡智と誇りを受け継ぎ、世界平和に貢献する使命も真剣に受け継ぐべきと、つくづく思います。

『ルーズベルトに与ふる書』

日本海軍市丸海軍少将がフランクリン・ルーズベルト殿に、この手紙を送ります。
この戦いが終わるに当たって、私はあなたに一言を告げることがあります。

 ペリー提督の下田入港を機として、日本が世界と国交を結ぶようになって百余年が間、日本の歩みというものは至極難儀を極め、自らが望んでいるわけでもなく日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦、満州事変、支那事変と経験し、不幸なことに貴国と交戦するにまで至りました。

 これについてあなたがたは日本の戦争に対し、或いは好戦的で残虐な国民であると、或いは黄色人種の跋扈だとか、或いは軍閥の専断によると言われますが、これはとんでもなく的外れであります。

 あなたがたは真珠湾の不意打ちを唯一つの対日戦争に対する宣伝資料としているようですが、日本が自滅から逃れるため、このような戦争を始めるところまで追い詰めらた事情は、あなたがたが最もよく存じているところではないでしょうか。

 畏れ多くも日本天皇は、皇祖皇宗建国の大みことのりに明らかであるように、養正(正義)、重暉(明智)、積慶(仁慈)を三綱とする八紘一宇という言葉で表現される国家統治計画に基づいて、地球上のあらゆる人々はその自らの分に従って『その生まれた土地においてその生を享受する』このような恒久的世界平和の確立を唯一の念願とされているに他なりません。
このことはかつて、

「四方の海 皆はらからと 思ふ世に など波風の 立ちさわぐらむ」

という明治天皇の御製に言われていることと同じであります。
これを聞き、あなたの叔父であるセオドア・ルーズベルト閣下が感嘆したことをあななたも良く知っていることでしょう。
我々日本人にはいろいろな階級の人がおりますが、つまるところ彼らは色々な職業につきながら、この天業を助けるために生きているのです。
我々軍人もまた、戦争という生業でこの天業を広く推し進める助けをさせて頂いております。
今の我々は、あなた方の物量を誇る航空戦力や艦砲射撃に対して圧されている状況にありますが、 精神的には充実しており、士気はますます高揚し、歓喜に溢れているのです。これが天業を助ける信念に燃える日本国民の共通の心理でありますが、あなたやチャーチル殿には理解できないかもしれません。

 あなた方の精神的な弱さを悲しく思い、一言書かせていただきます。
あなた方の立ち振る舞いをみると、白人とくにアングロサクソンによって世界の利益を独り占めにしようとし、その野望の為に有色人種を奴隷としてきたではありませんか。
好計を弄して有色人種を騙すといういわゆる悪意のもとの「善政」によって彼らから考える力を奪い、無力にしてきたのです。
近世になって日本があなた方の野望に抵抗して、有色人種とくに東洋民族としてあなた方の束縛から解放を試みましたが、 あなた方は日本の真意を少しも理解しようとはせず、ひたすら有害な存在であるとして、かつては友邦であったはずの日本人を野蛮人として、公然と日本人種の絶滅を口々にするようになったのです。
どうして神意に背くのでしょうか。
大東亜戦争により、いわゆる大東亜共栄圏が成立すれば、それぞれ各地の民族が善政を行い、 そしてあなた方がこれを破壊しなければ、全世界が恒久的平和を実現するのも決して遠くはないのです。
あなた方白人はすでに充分な繁栄を遂げているのにも満足せず、数百年来あなた方の搾取から逃れようとする哀れな人類の希望の芽を、どうして若葉のときに摘み取ってしまうのですか。
ただ単純に東洋のものを東洋に返すということに過ぎないのです。 あなた方白人はどうしてそうも貪欲で狭量なのでしょうか。
大東亜共栄圏はあなた方の存在を少しも否定しません。
むしろ、世界平和の一翼として、世界人類の安寧幸福を保障するということに日本天皇の神意があるということを理解できる雅量をあなた方に望んでいるのです。

 ひるがえって欧州の情勢をみても、相互の無理解が原因で人々が闘争することがいかに悲惨であるか、痛嘆せざるを得ません。
今ここでヒトラー総統の行動についての是非を云々することは慎みますが、彼が第二次世界大戦を引き起こした原因は、一次大戦終結のとき、その開戦の責任一切を敗戦国であるドイツ一国に被せ、極端な圧迫をするあなた方の戦後処置に対する反動であることを看過できません。
あなた方がいかに善戦してヒトラー総統を倒したとしても、どうやってスターリンを首領とするソビエトと協調するつもりでしょうか。
おおよそ世界が強者の独占するものであるならば、永久に闘争を繰り返し、遂に世界人類に安寧幸福の日は来ることはないでしょう。
あなた方は今、世界制覇の野望を一応は実現しようとしております。あなた方も得意になっているのでしょう。
しかしながら、あなたの先輩であるウィルソン大統領は、そういった得意の絶頂の時に失脚したのです。
願わくば、私の言外の意を汲んでいただき、その轍を踏むことがないように。

市丸海軍少将

 

 

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国際外交・安全保障のお勉強

昨日20日。お誘いを受けて、シンポジウムに行ってきました。表題のとおり、、外交と安全保障についてですが、メンバーが素晴らしいので、すぐに申し込みました。前原誠司外務大臣・石破茂自民党政調会長・江田憲司みんなの党幹事長ほか、有識者多数のシンポジウムで、衆議院第二議員会館で行われました。前原さん石破さんはそれぞれ30分弱話されて帰られました。お互いに共通するあるいは視点の違うアプローチですが、高い国防意識と危機感がありますので、党派を超えて協力する雰囲気でした。もともと国防は、政権交代に関係なく一貫されないと、現場も諸外国も混乱します。その点がこのお二人は十分分かっておられると感じました。

石破さんは、日本の国防には今までリアリズムが足りなかった。自分の国に何ができて何ができないか、中国に何ができて何ができないか、アメリカは何ができて何ができないか、しっかりと考えていない。よって日本の安全保障はいま何をすべきかが明確にしないと日本はもたない。はやく憲法に正面から向き合って、個別的自衛権と集団的自衛権の議論に決着をつけなければならない。周辺国や現状をしっかり見れば、何をなすべきかを真剣に考えれば選択肢はそう多くなく、超党派で議論を急ぐ時期に来ていると、大いに危惧されておりました。

前原さんは、現在の日本の財政状況から受ける3つの制約の上で、外交含めてさまざま考えてゆかなければならない。1つ目の制約は、人口減少。今後の人口減少カーブを考慮したうえで、日本は国内の縮小するマーケットのみでなく、海外へ出てゆかないと、経済は現状維持さえできなくなる。2つ目は少子高齢化。このまま行けばですが、40年後には生産人口が国民の半数になり、65歳以上が4割になる。どう支えるのか。3つ目は莫大な財政赤字。借金の返済は年に20兆円、税収は40兆円、国債発行額は税収を上回る44兆円。このままの社会保障を維持しようとするとすれば、毎年1.1兆円増え続ける。そんな制約の中でも、防衛関係の予算は今年増やしました。「国家資本主義」のように、各国が政治と経済をセットで攻勢をかける時代です。日本も負けじと、下がり続けてきたODA予算を今年は増やしました。金の切れ目が縁の切れ目になり、他国に遅れをとることを避けなければなりません。国家の防衛として、実際に考えられうる危機への対応を考えなければなりません。①ミサイル攻撃に対して日本版NSCをどう機能させるか②テロに対しての情報収集インテリジェンスの強化③世界第6位の海域を持つ島国日本の島嶼侵攻防衛。これらの基本方針は、政権交代があっても外交安全保障がぶれない成熟した政治にならなくてはいけないと、石破さんとお互いの協力を目配せで確認しながら、熱く語っておられました。

江田さんは、現首相前首相のあまりにも安全保障に対しての見識のなさにあきれていました。分かっていない人が自衛隊の総責任者だということがもっとも恐ろしい。総じて政治家の中に、安全保障を分かっている人は少なく、集団的自衛権行使のリスクを分かっていないこれらの政治家に、自衛隊という軍隊を任せることができない。一応周辺事態法や有事法制が整備されて以前よりは運用が具体的になってきてはいるが、分かっていない政治家が指揮権を持つことに問題があると指摘していました。

さまざまな有識者の意見のあり、大変よい学びになりました。私も知らないことだらけですので勉強します。やっぱりこのクラスの国会議員はすごかった。

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今年も益子3中サミット!

益子3中サミットは今年で2回目。昨年同様芳賀青年の家で1泊2日の研修を行いました。益子町の3つの中学校の新しい生徒会役員が、12月中に決まっていますので、彼らを集めてのリーダー研修と交流振興の目的で行っています。今年の講師は、益子の大羽地区で農業を営む青年集団の会社“ジーワン”の親会社社長、㈱関東農産・郡司社長。熱い思いいっぱいの話をしてくださいました。2人目は早野由美恵1級建築士。記憶と脳の可能性の話、うまく行くためのノウハウを少し教えていただきました。自分たちのこれから作る生徒会のイメージを模造紙に描いて発表するわけですが、各校特徴があって、それぞれにいい刺激となりました。何より同じ町の同級生同士ですから、学校を超えた交流や切磋琢磨を期待しているわけです。良き友は宝です。お互い成長できる良き友を作ってくれたと思います。中学生24人。PTAで構成するスタッフ7名。無事に研修を終えることができてほっとしています。後でできてくるDVDが楽しみです。

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