年始のゴミ焼却場

真岡・二宮のクリーンセンターへ行きました。年始のゴミがどのくらいたまっているかの確認と、現状把握のためです。1日の処理料は通常100トンの施設ですが、ゴミをためるピットには230トンほど入っていました。年末年始に備えてその前からピットが空になるよう24時間燃やして調整して行きます。毎日では無いがゴミの多いときは24時間燃やさないとこういう調整は出来ないのです。しかし1週間以上も24時間燃やしていると炉の壁がもたないし許可が16時間の施設なのでやむ終えない時しか24時間は燃しません。ちなみに燃えはじまればゴミを入れるだけで燃やす燃料は要りません。逆に温度が上がりすぎるのでし尿処理や下水の汚泥を投入し温度を下げるのに使っています。最近のゴミはプラスチックやビニールなどの石油系が多いので温度が上がりすぎるのです。通常800度程度で十分です。燃えるゴミの中に1ヶ月に約1トンはカンが混じっていてそのアルミが解けて燃焼効率を悪くするそうです。これらの原因で炉を止めて修理することもあり、年間の定期点検と修理で約2億円かかっています。組合の23人分と市職員8人分の人件費含めた運営で約3億円。合計約5億円がこの施設の経費です。アルミと鉄は売っているので8千万円ほど歳入もあり、私の感想では約8万人分の生活ゴミと工業団地の事業系焼却ゴミを処理するのに掛かるコストとしては安いと感じます。年間のごみ量でわると1トンあたり2万円弱のコストになります。ここは流動床式という約600度の砂を床から吹き上げ、砕いたゴミを上から投入し、一瞬で燃やしてしまう方式で灰になるのは8%程度。途中で粉砕機や集塵機に冷却システムを導入しダイオキシンも基準をクリアしており20年経つ施設としては優秀だと思います。

益子の芳賀郡中部環境衛生組合にも行ってきました。こちらは1日50トンの処理能力で、年始でまだ多い今日あたりでピットには70トン程度入っており、年末の1週間と年始の1週間は24時間燃やしています。真岡も同じですが24時間燃やしているときが結構あることは事実です。真岡と中部で炉の大きさの合計は150トン。いつも16時間で燃やしているので24時間燃やすのであれば炉は100トンで間に合う(150×16=100×24)という理屈には無理があります。現在180トンの炉で計画中ですが、これは現在のゴミ量を5%減らしてなおかつ新潟地震のときのような非常時用の余裕も見たうえで、これからの需要見込みを増減させると180トンになるようです。確かに真岡はこれから第5工業団地も稼動し始めると、雇用が2400人増加し事業系可燃ごみも増え、雇用増加に伴う人口増加も見込まれます。現在も可燃ごみの約半分は今の工業団地から出る事業系可燃ごみです。様々な状況から判断すると今のところ180トンは大きすぎる炉では無い様に思います。

比較のために中部環境の数字も紹介しますが燃焼方式がストーカ式で修理費用が年間3~4千万円。メンテナンス契約が7千万円。運営は組合が31人と町職員が1人の合計32人。人件費含めた運営で4億円。カン鉄類の売上が2800万円・ペットボトルが330万円・紙が250万円・最も大きい有料ゴミ袋の売上が7500万円・更にリサイクルのくるりん館の売上も若干あります。真岡は自転車は破砕処分ですが、益子は月に10台くらいは修理してくるりん館で売っています。

燃焼方式の違いを見て感想は、真岡の流動床式の方があっという間に燃えて灰になるので燃え残りは少なそうです。真岡はペットボトルを売っていないのがもったいないのと、くるりん館が無いので物のリユースが無いのが残念です。圧倒的な差は人員です。真岡は100トンで23人。中部は50トンで32人。経営効率は段違いです。中部は収集も職員ではじまったので人数が多いのですが、今は外部委託を増やしています。当初採用が多い分まだ人数は多いのです。

今後は新焼却場の動きを調べてきます。

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