緩和ケアについての意見交換

11日に緩和ケアを行っている医師と話をしました。末期ガンの患者を、麻酔によって痛みを取りながら看取るという緩和ケアです。前から私が疑問に思っていたことの医師としての見解を、話していただけたことはうれしかった。

団塊世代が平均寿命に近づいてゆく頃、日本の医療費はこのままではいくらになってしまうのでしょうか。国力が伸びているときならまだしも、世界でもはや経済大国とは云えない日本において、彼らの医療費をどう考えても支えきれなくなります。尊厳死を選べない日本の制度を変えなければならないと思っていましたが、この医師と話をしてより明確になりました。

オランダでは患者の意志で、あわせて家族の判断と状況判断から、心臓を止める施術を医者が行えるそうです。植物状態になったら心臓を止めてくれと云う本人の希望を、かなえる法律があってもいいのではないでしょうか。昔の日本では、農作業ができなくなった年寄りが、もう家族のために働けないという理由で、自ら食を細めてゆき、衰弱死してゆく事例がいくつもあったといいます。貧しさゆえの悲しい選択ですが、一方、自らの生き方の哲学に従って死に方を選択した例でもあると思います。人様の役に立つために生きる。人様の迷惑にならない。この哲学を究極まで実施すると、上記のような絶食による衰弱死になるのではないでしょうか。

例が極端だったかも知れませんが、この医師も、自分が植物状態になったら心臓を止める方法を具体的に仲間に指示してあるそうです。その先も生きることが自分の本意ではなく、家族の負担であり、ベッドの無駄であり、医療費の無駄であると結論づけているので、尊厳死を望んでいます。団塊の世代である自分たちがを是を合法に持って行くことが、次世代に対する自分たちの責任であると、この医師は考えています。

具体的に医師会でこの手の話がされることは無いようですが、議論は始めて欲しいと思っています。緩和ケアや尊厳死がもっと一般的になり、自分の死に方を選択できることは、患者個人の為でもあり、家族のためでもあり社会のためでもあると信じています。意識もなく回復の見込みもない老人を、チューブで生かしておくことを選ばない選択も、一般的に行えるようになる事が、この国の将来を思うと、どうしても必要ではないかと思っています。

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