栃木県町村議会議員研修会

27日に宇都宮において、議員研修会がありました。県内の町村議員が集まり講演を聞くわけですが、今年は東大名誉教授の大森 弥(わたる)先生による「地方分権時代の議会と議員」についてと、時事通信社解説委員長の田崎史郎さんの「鳩山政権の行方」でした。

大森教授の内容は、①議員は公選職であるから本来は常勤職のはずだが、地方自治法203条の非常勤職の報酬規定に入っている。地方分権時代においては本来の公選職としての常勤になってもらい、活躍して欲しい。②首町は公選職で地方自治法204条の常勤者の給与規定に入っているので良いのだが、1期ごとに退職金があるのはおかしい。・・・・これに関しての私見を述べます。①に関してはおっしゃるとおりに活躍したいが、手取りが20万円未満の現状では、子育て世代の私にとっては、二足以上のわらじは必要なので、専念できないのが現状です。②に関しては、公選職に退職金はそぐわないと言うことでなるほど。ならばやはり報酬を充実はするべきと思う。・・・

③道州制は国を駄目にする。合併もしてはいけない。合併してよくなったところはない。地方自治を放り出さないで下さい。合併や道州制より、広域連合を充実させればよい。よりしっかりした自治が必要で、それには議会が重要だが、今の議会は企画立案ができない。ポイントは住民参加を勧めること。議会の定数を大幅に減らせば住民パワーがどうしても必要になるから良いと思う。少ないから何をしているか目立つし、黙っていると目立つので議論も活発になるはず。議員はなぜ何人必要なのかを明確にするべき。議員の任務を明確にし、それにあった報酬と定数を自由に各自治体で決めてもいいはず。・・・これに対しての私見。道州制や合併をしなくても自主的にスリム化できればこれに越したことはないと思う。広域で仕事を分担してダブりを減らしたり、職員も議員も職務を明確にして、住民や民間参加した上で改めて行政でしか出来ない部分の必要最低人数を割り出してスリム化する。例えば議員は今の半分以下の7人で充分と考えます。その分報酬を倍にすれば議員に専念できます。どうせ合併すればそれ以下の枠しかなくなるわけですから、合併したつもりで職員も議員も減らせばいいと思います。行政でしかどうしても出来ないことだけを行う、いわゆる小さな行政、つまり住民自治が自立出来ている成熟した民主主義がいいな~と思います。

④最後に議会で条例を作るための必要充分条件を提示されました。ポイントはマンパワー。その道に長けた人材を引き込むこと。企画課の何人かを委嘱して来ていただき条例を作る。出来なくはないのですね。

田崎氏の講演も面白かった。角栄時代から政治記者をしている田崎さんですから読みが鋭い。①先ずは政権交代で受益者が変わったと言います。経団連の御手洗さんは三週間も首相に会えなかったのに、連合の会長は翌日会合している。・・・確かに経済界からの献金を当てにしていない民主党ですから、今までのように法律も大企業の都合のいいようには作れなくなるでしょう。労働者向けすぎるのも海外への工場移転を促進しそうで恐いのですが・・・

②行政刷新会議のレクチャーは財務省が行っており、自民党のような族議員の介入もないので、各役所は決まったことに従うしかない。国民の多様なニーズに対応できなくなっている。・・・多様なニーズにあちこち応えたので借金地獄になったと思う。・・・

③鳩山政権は意外と強い。民主党政権は十年続くと思う。理由は内閣全体の情報発信力が強い。政務三役として政策決定に関わっている若手で優秀な副大臣・政務官がTVに良く出てくる、。イメージアップになっている。また、鳩山さんの組織のまとめ方がうまく行っている。下のものが育つ指導力。本人いわく、鳩山式リーダーシップはオーケストラのコンダクターだそうです。一生懸命やっている人を綺麗なハーモニーになるように使うのです。常人には出来ないかも。

④参議院選挙に向けての民主党の取り組みと小沢さんの選挙のうまさについて。なかなか上手な戦法を用意しているようですが、田崎さんの憶測なのでここでは割愛します。

⑤実は失業率は雇用調整助成金で下支えされている3%を足して、8%以上に成っていると思ったほうがいい。国税は前年より8兆円減って38兆円しかない。しかし一般会計予算は90兆円を超える。50兆円のマイナス。国債の大量発行は免れない。経済対策をどうするのか。マニュフェストにこだわりすぎると経済が更に大変になる。

以上、ざっと書いてきましたが、結構ためになる研修でした。近い将来の目測も大事ですが、数十年先の目測を見誤らないように、為政者は決断するべきと改めて思います。古い言葉ですが、知己を千歳の下に求めるという言葉が、幕末にはやりました。自分の真の意志を分かってくれる人が千年後にひとりでも現われてくれれば良いという覚悟です。また、当世の毀誉は恐るるに足らず、後世の毀誉はおそるべし。これも同じような意味です。私もこういう価値観に憧れています。理想とする価値観に自覚できる自我を統一してゆくことが高い人格を形成する手段だそうです。価値有る人格形成を目指して、薄皮一枚でも積み重ねてゆきます。

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