濱田庄司スタイル展

益子の美術館・陶芸メッセにおいて、濱田庄司スタイルという企画展が始まりました。濱田の暮らし方から学ぼうという趣旨で、愛用品や手紙、収集品などを展示しています。田舎の暮らしと芸術の大切な相関作用を学び、心豊かに暮らすヒントを見つけられればということだと思います。改めて濱田の益子に来る経緯や来てからの活動を見てみますと、確かに行動的で常に進歩しようとするエネルギーに満ちていました。イギリスや沖縄・京都などの経験を経て、田舎の暮らしでの作陶活動を望み、益子に来てくれました。果たして、もし益子に濱田庄司が来ていなかったらと思うとぞっとします。そして、いつまで濱田庄司で引っ張れるのだろうと思うと、これもまたぞっとします。濱田が開いた、益子とクリエイター達とのつながりは、様々な分野で現在も進行しているし、また、新しいクリエイターも入ってきています。そんな彼らの活躍で、いずれは、“濱田もいた” と言われるような益子になれないかな~と思います。でないと、いつまでも濱田に頼らなければならない益子のままです。

濱田のような自給自足のような田舎暮らしは、確かに今日でもエコな生活で魅力的ですが、今思うようなエコ生活をする人のイメージと、当時の濱田の生活は一緒ではありません。大きく違うのは、濱田がとってもお金を使ったということです。土地は一山買って、建物は母屋以外にも何棟も建てて、庭師やら大工やらいつも屋敷には大勢入っていて、たくさんお金を使うとってもすごい旦那さんでした。今で言ったら、2億円以上は家屋敷に使っているでしょう。食事には職人さんも含めていつも十数人以上いて、持ち物にもこだわり、いわゆるモダンボーイの面もしっかりありました。その生活を支えるために、つまりは、好きなものを集めて好きな空間を作って好きな仕事をして好きなものを食べて暮らせるように、自分をプロデュースして作品の価値を高くしてゆく動きも、ずいぶん優れていたように感じます。焼物でこんなにお金を稼いで、こんなにたくさん使える能力に圧倒されます。造る力と売る力のどちらも優れている作家・濱田庄司。それを再認識したこの企画展でした。

 

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