18日に古河市の篠崎ポンプさんにお伺いしてきました。去年に続き今年の消防ポンプ自動車も落札している会社です。前年と同仕様の車が、急に200万円も安く落札されたために、理由を聞きに参りました。創業80年以上の歴史を持ち、現在は消防ポンプ自動車以外にも車の部品関係を製造加工している会社です。消防自動車業界も新規参入の影響で競争が激しくなり、仕事を取るために、今回の入札はぎりぎりの利益計算で入札したそうです。昨年入らなかった業者が2社増えると聞いて、先日訪問したネイチャーさんも入るだろうと確心したので、ギリギリの値段で出したそうです。ネイチャーさんや他の新規業者の参入で、5~6年前に比べて、消防自動車の受注は4分の1になったそうです。どんな商売もどんな業界も新旧の入れ替わりや時代の流れがあるもので、前と同じには行きません。以前は町ごとに業者がほとんど決まっていたようで、お互いに入りっこしなかったようですが、今はそれはなくなりました。市場全体が拡大していった高度成長時代には、地方自治体もにおいても税収や人口が勝手に増加しましたので、お金の出口もさほど絞らなかったし、取り合いしなくともお互いに成長できた時代と違い、右肩下がりの現代においては入札を行う側も応札する側もシビアになりました。行政の無策はイコール財政破綻に直結しますので、一般企業も自治体も全く同様で、常に先を見据えて自ら変化して行かなければなりません。現状が良いからといって次の手を打たないでいたり、現状がジリ貧なのに旧態依然のやり方でいたのでは企業も自治体もつぶれます。消防自動車業界を見ていますと、新旧の入れ替わりは致し方ないと思います。諸行無常・栄枯盛衰は世の常、当たり前に起こることで常に心がけておくべきこと。その点篠崎ポンプさんは数十年前から自動車メーカーの部品下請けも受けており、近年はレーザー加工機も設備して受注を伸ばし、いまやその割合は消防自動車を越えています。このような先を見据えた早い対応と投資が自治体にも必要です。さもなくば自治体間の競争に負けて行きます。人口減少が平均より早く進み、高齢化が加速し老人医療が増え、高所得だった企業人がどんどん退職し住民税が大幅減少、新しく家も建たないので固定資産税もジリ貧。固定経費だけで収入は消えうせて、自立不可能になるでしょう。企業は社長が生命保険をかけて責任を負い、企業の終わりは社長の人生の終わりも意味しますし、社員は減給やボーナスカットはもとより、退職金もなく次の当てもなく放り出されることになるので、真剣に将来を見据えて次の手を打ってきます。地方自治体が破綻しても、首長はじめ職員にはペナルティーは無く、給料から退職金、年金まで確実に保証されていますから真剣さは薄いのでしょう。篠崎ポンプさん訪問から話が飛躍しましたが、企業努力している篠崎さんを見て、自治体のあり方まで学ばせていただいたように思いました。
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